2009年12月5日土曜日

DTPは真面目に進歩が必要(3)



正しいDTP、何が正しいかと言えば、ちゃんとサポートされているOSで、ちゃんとサポートされているソフトで、ちゃんとサポートされているファイルフォーマットで行うこと。

ごくごく当たり前のことで、なんだそんな事か言われそう。

でも、実際にはどうなんだろう。
未だにMac OS 9.2を使用しているデザイナーも存在するし、OS9.2が動作するMacintoshを探しているデザイン会社も存在する。考えられないことだが、Mac OS9.2が販売された最後は2001年、なんとも9年前になってしまう。この進歩の早いパソコンの中で、9年現役のOSが存在するなど他にはないだろう。
ではなぜこんな事がおきるのだろうか。これには2つの大きな理由が存在する。
ひとつは、ワークフローの問題。印刷会社は未だにOS9.2 Illustrator8.0を推奨していたりする。これは、Illustrator9.0からサポートされた機能、透明効果による出力トラブルが怖いからだ。別段、透明効果が悪いわけではなく、出力のフォーマットであるPostScriptは透明効果を知らず、透明効果を利用したい場合は、「分割・統合」をきちんとすればいいだけのこと。別段この部分だけきちんとすれば出力だって問題はない。なのに、なぜだかIllustrator8.0でお願いしますと指示されることがあるのだ。
印刷会社はいい加減、完成されたデータを入稿して、そのまま印刷する事ができると認めた方がいい。いつまでも製版がなければ色が合わないなどと言い張ってみても、可能、不可能という点でいえば当たり前にできますよ、というのが今の状況だ。
次に、かなり情けないことだが、デザイナー側の設備投資ができていない事にある。これは由々しきことだが、違法コピーのソフトで仕事をしている情けない状況が存在する。仕事で使うのだから最低限の投資だと思うが、Adobe CS以降で導入されたライセンス認証が足かせになっているのだ。まったくおかしな現象。

最新バージョン、最新OSで何が変わるのか、これは大きな変化、今まで、すべてのデータはEPSという変更の効かないデータを配置して出力を行ってきた。しかし、CS以降ではネイティブなデータ、Photoshopであれば、“.psd”で配置すれば良い、ようは更新できるデータと、出力データが一致し、出力と、編集で異なるデータを保存する必要がないのだ。
また、PDFにもX1aという印刷の規格が完備され、ファイルフォーマットは劇的に整理されてきているのだ。実は1つのファイルで入稿して印刷をする事ができる、まったく確実な方法が用意されている。ただし、すべてのデータはきちんと作らないと完成データなのだからおかしなことになってしまう。ようは、カメラマンも、デザイナーもきちんとした知識を身につけて、正しいデータで入稿する必要があるのだ。

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