2009年12月21日月曜日

明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学問せよ(トマス・モア)

真理であり、理想だと思う。モアのあくまで中立であり、相反する課題にも信念で望み、死ぬときまで高潔であった。
(トマス・モアのことを細かく語るつもりはない。ネットで調べるだけで咀嚼しきれないほどの情報量だから)

ただ、ユートピアについては語ってみたい。
そもそものユートピアは、「どこにもない国」という意味、トマス・モアのユートピアは、完全たる共産主義であり、私有財産を禁止し、貨幣も存在せず、労働の義務があるというもの。社会主義の計画経済が破綻したのはごくごく当たり前のこと。人はモチベーションなくして働くことはできないのだ。ごくごく些細なものでも労働に対した対価がなくては社会は存在しない。

日本と言う国は絶妙なバランスで成功した社会主義国だと私は思っている。資本主義と言う幻想と、心のなかに到達点を作り出す巧みさが社会主義的計画性を覆い隠し、あたかも自由経済であり、資本主義だと思い込ませている。

なにより、自由競争だと言いながら弱体するだけの農業保護であり、関税の仕組みだ。さすがに世界的なバランスから開放を迫られているがまだまだ保護主義が圧倒的で日本は独り立ちができているとは言えない。

日本の社会はバランスの上で成り立っている。政権交代はしたが、このバランスを崩して新しい世界を作るのか、バランスの上に建て増しをするのか、そろそろ答えをだしてくれないと困るのだ。

あえて意見を言えば、まだまだ日本人に覚悟はできていない。壊して造るまでは体力がない。今、流血を厭わず前進させれば崩壊することは避けられないだろう。
できるだけ、当たり障りなく乗り切って欲しい。せっかく成功した社会主義を壊す必要はないじゃないか。

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